![ときえ](https://yamahata-tokie.com/wp-content/uploads/2021/02/名称未設定のデザイン-5-150x150.png)
北海道へ嫁ぎ
4人の子どもを育てながら、フリー助産師をしている
ハッピーマタニティ相談室 助産師ときえです
妊娠中の飲酒はしていいの?
先日産後6ヶ月のママから
飲酒についてのご相談をお受けいたしました
病院で助産師をしていた頃は
妊娠中の飲酒は関しては×
授乳中に関しては△
という見解でした
お酒飲みたいですよね
妊娠中~授乳中全期間禁酒するとなると
余裕で2年近くお酒が飲めない事になります
妊婦さんにも産後ママにも
気になる内容ですので
もう一度
知識の再確認をすることにしました
![](https://yamahata-tokie.com/wp-content/uploads/2021/03/4585813_s.jpg)
妊娠中の飲酒はしていいの?
これに関しては
結局のところ
答えはNO
妊娠中は禁酒がベスト
です
ここから
結構ややこしくなるかも?ですが
赤ちゃんやママの身体に影響する内容ですので
調べたことを出しながら
考えてみたいと思います
※教科書的な知識になりますので
必要ない方はスクロールをお願いします(笑)
最後にまとめ、私の考えを載せています!
![](https://yamahata-tokie.com/wp-content/uploads/2021/03/3895659_s.jpg)
まず
妊婦さん関係なく飲酒そのものの
知識の確認です
厚生労働省は、平成25年から開始された「健康日本21(第二次)」で、
「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」を、
1日当たりの純アルコール摂取量が男性で40g以上、女性で20g以上
と定義しています
この女性20gっていうのは
どれくらいかというと
アルコール20gに相当する酒量
・ビールロング缶(500㎖)1本
・日本酒1合 180㎖
・ウイスキー ダブル1杯 60㎖
・焼酎25ド 100㎖
・ワイン グラス2杯弱 200㎖
・チューハイ 7%(350㎖)1缶
…
妊娠していない健康な女性であっても
上記の量を毎日飲んだら、病気になるリスクが高まる
ということです
なぜ、女性の方が飲酒していい量が少ないのかというと
体格差によりアルコールを分解できる肝臓の大きさが
男性より女性の方が小さいから
![](https://yamahata-tokie.com/wp-content/uploads/2021/03/4564680_s.jpg)
更に
日本人の約4割の人がアルコールの分解を行なうALDH2型の働きが弱く
約4%の人は全く働かず、お酒を飲めない人
と言われています
また
ビールコップ1杯程度の少量の飲酒で起きる、
顔面紅潮・吐き気・動悸・眠気・頭痛などの反応をフラッシング反応といい、
この体質のひとをフラッシャーと呼びます
フラッシャーがお酒を大量に飲むと、食道や咽頭の発癌リスクが高まると言われているため、
がんのリスク等も踏まえて、飲酒後にフラッシング反応を起こす人は飲酒量を控えることが推奨されています
ここまでは妊娠していない人の
お酒の知識です
まとめると
・日本人はもともとお酒の分解酵素が少ないため、お酒に弱い人種
・女性は男性より飲酒していい量が少ない(20g/日以上で病気のリスク↑↑)
・少量でもすぐに赤くなる人・吐き気・眠気などの症状がでる人はもともと
お酒の分解酵素が少ない人
![](https://yamahata-tokie.com/wp-content/uploads/2021/01/182148_s.jpg)
ここからは
妊婦さんのお話です
妊娠中はなんで飲酒がいけないかというと
アルコールが胎盤を介して、胎児に移行し、胎児の先天異常や発育不全を起こす
と言われているからです
○胎児アルコール症候群(FAS)
特徴的な顔貌(小頭症、短いがん瞼裂、不明瞭な人中、薄い上唇など)、
低出生体重児、成長しても低身長・低体重、心疾患や関節の異常などの身体的障害、
ホッケースティック(手のしわが示指と中指の間に向かって急上昇している)
○胎児性アルコール・スペクトラム障害(FASD)
出生時に特徴的な顔貌が無くても、胎児性アルコールの暴露により、
その後の成長過程において行動機能の障害を引き起こす
どれくらいの飲酒で
胎児アルコール症候群(FAS)や胎児性アルコール・スペクトラム障害(FASD)が起きるか
というと…
少量、または1回くらいの飲酒では胎児にあまり影響がないという説もありますが
反対に、350㎖のビール缶1缶の少量の飲酒で発症することもあると言われています
妊娠中のアルコール摂取が必ずしも胎児性アルコール・スペクトラム障害を引き起こす訳ではないですが
一度に大量に摂取したり、少量でも継続的に摂取し続けることで
胎児性アルコール・スペクトラム障害の発症リスクは
増大します
![](https://yamahata-tokie.com/wp-content/uploads/2021/02/1266248_s.jpg)
特に、妊娠初期は胎児の器官形成期のため
顔や頭蓋骨の発育異常などが起こる危険性があることや、妊娠中~後期でも
中枢神経に悪影響があることが報告されています
→妊娠中全期間を通して、妊婦の飲酒は胎児に悪影響を及ぼすということです
妊婦さんの飲酒に関してのまとめ
・妊娠中の飲酒は、胎児の先天異常や発育不全を引き起こす可能性がある
・妊娠中に飲んでもいい酒量は明らかになっていない
・妊娠中全期間を通して、妊婦さんの飲酒は胎児に悪影響を及ぼす
…
自分でも難しいな(;^ω^)
と思うのですが
![](https://yamahata-tokie.com/wp-content/uploads/2021/01/78146_s.jpg)
やっぱり妊娠中の飲酒は避けた方がいいということ
なんですね(;^ω^)
今回調べていて
驚いたのは
「ストロング系」と呼ばれる9%のチューハイが増えいますよね
9%のチューハイは500ml缶1本で36gもアルコールを含有しており、
危険な量の飲酒に容易に到達するため
健康上の影響が強く懸念されるということです
それを知って
え?チューハイ1缶でも危険なの?
と思ってしまいました
![](https://yamahata-tokie.com/wp-content/uploads/2021/03/3690597_s.jpg)
ちなみに私はお酒が好きな方だと思います
ビールも飲みますし
チューハイも好き
なんでも飲みます
特に好きなのはワイン♡
チーズとワインってあいますよね♡
独身時代は普通にワインを1瓶空けたり
チューハイやビールを何杯も飲んでいました
(毎日では無かったのですが…)
飲酒を1日の楽しみにしている
ということは
結構危険なことかもしれません
冒頭でお話しましたが
女性はビールを1缶/日でも飲んだら
生活習慣病のリスクが上がり
飲みすぎだということ
妊娠する前から
飲酒については考えないといけないな…と
感じました
参考文献:厚生労働省ホームページ
母乳育児支援スタンダード2版
助産師基礎教育テキスト4・6
病気がみえる10
Babyプラス お医者さんがつくった妊娠出産の本
日本産婦人科医会 妊娠中の飲酒について
日本産婦人科学会 産婦人科診療ガイドライン
このような方はお力になれると思います
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これから結婚・妊娠を考えている方
結婚をすると決めたが、夫や義両親との生活に不安を感じている方
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1987年産まれ、静岡県磐田市出身。
看護学校の時、小児看護担当の先生から、「助産師になってみない?」と進められる。
看護学校では出産の見学ができず、「出産も知らないのに・・・」と助産師になろうか悩むが、助産師は妊娠・出産・産後だけでなく、『女性の一生をサポートする職業』ということを知り感銘をうけ、助産師学校を目指すようになる。
助産師学校を卒業後は、総合病院の産科・小児科の助産師として4年間勤める。
主に、分娩介助(赤ちゃんを取り上げるお手伝い)・新生児のお世話・産後のママのお世話・母乳育児の相談・妊婦健診・両親学級の実施を経験。
その間、赤ちゃんを取り上げた人数約90名。お産に付き添った件数約500回。お世話させていただいた新生児の人数約1000人。その他に母乳育児や産後の相談を受けた件数1000件以上。
結婚を機に退職、北海道に嫁ぐこととなる。
2015年4月 長女出産
2016年5月 次女出産
2018年3月 長男出産
2020年5月 次男出産
義両親と3世帯同居の中、未知の土地で、4人の子育てを経験する。
4人目の妊娠・出産の際、コロナ禍で不安な日々を送り、孤独な出産を経験。
コロナ禍でも継続して安心安全な医療を提供してくれる医療従事者の方への『感謝』の思いと同時に、病院で出産するママ達へのサポートが手薄であることも実感した。
待ちに待った赤ちゃんとの生活のはずなのに、産後に新生児のお世話や母乳育児で悩んで、泣いているママの多さに疑問を抱いた。
”妊娠””出産”は一生続く子育てのスタートライン。
もっとハッピーなスタートを切ってもいいのではないか?ハッピーな子育ては、妊娠中から今後の子育てを見据える”マタニティマインド”作りから始まる。
そういった思いで、助産師として、また4人の子育ての経験も生かし、ハッピーマタニティ相談室開所を決意する。
コロナ禍の中、小さな子たちを育てながら、自分にもできることを探し、
相談は、ZOOM・LINE電話、メールを使って行う完全自宅STYLE。
かつて助産師を目指した際、自分の思い描いた理想の『女性の一生をサポートする助産師』を目指して、日々活動している。
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