北海道へ嫁ぎ
4人の子どもを育てながら、フリー助産師をしている
ハッピーマタニティ相談室 助産師 ときえ です
【コロナ禍で産んだ私】助産師目線で振り返る⑩
2020年5月8日
コロナ感染症の緊急事態宣言のさなか
私は第4子を出産しました
その体験を10回に分けて、投稿しています
助産師であり、4人の妊娠出産経験から
【なにを思って】
【なにを考えて】
【なにを判断基準にして】
【どう行動したか】
をなるべく細かく投稿していこうと思います
また
【コロナ禍の出産は、今までの出産となにが違ったか】
も投稿していきます
少しでもいいから
これから出産される方の力になれば嬉しいです
この記事は
◆これから出産する方
◆出産に不安を抱えている方
◆出産する場所に迷っている方
◆総合病院や周産期医療センターで出産を予定されている方
◆これから妊娠を考えている方
◆コロナ禍での出産がどういったものか知りたい方
今回は
【コロナ禍で産んだ私】助産師目線で振り返る
シリーズ10回目 ラスト
【出産後～まとめ】まで
投稿させていただきます
前回の記事はこちらから↓
まだ初回の記事を読んでおられない方はこちらから↓
【午後10：09】
タオルでくるんだ赤ちゃんを
胸の上に抱く
(あったかーい)
(しあわせ)
(・・・なんだかすごい小さい子産んじゃった？)
私「すごい小さいですね 汗」
助産師「そうだねー。2500あるか・・・ギリギリだね」
(今までの子はみんな3200ｇ越えだったのに・・・まあ元気だからいいか)
助産師「胎盤出るし、ちょっと体重を計ってみようか！」
カンガルーケアは１分程で
赤ちゃんは他の助産師さんに連れていかれる
助産師「胎盤出すねーーー」
私「私、胎盤いつも大きいんです・・・700ｇとかあって・・・いつもいきんで出してます (笑)」
(胎盤出すのが、また痛いんだよね・・・)
助産師「そうなのーーそろそろ出るよーー」
(痛い・・・)
私「ふうううううーーー」
【午後10：13】
胎盤が出る
助産師「確かにちょっと大きめだねーー(笑)」
胎盤が出たころに
産科医師が到着
産科医師「産まれたねーーちょっと診察するね」
私「お願いします」
(診察もちょっと痛いんだよねーーー涙)
(傷できてないかな？)
産科医師「傷は無いね。中も見てみるね」
器具を膣の中まで入れて
子宮の口や膣まで傷が無いか
丁寧に診てくださいます
(丁寧だなーー傷は無いけど少し痛い・・・)
産科医師「大丈夫だね！」
助産師「じゃあ着替えるねー」
助産師さんはまた手早く
おまたのあたりを拭いて
大きな産後用ナプキンを付けて
病衣の着替えまでしてくださいます
あっという間に部屋も私も
キレイになって
助産師さんが退室されました
一人になって
いきなり力が抜けて
(はーーーー無事産まれてくれてよかった)
喜びが溢れてきました
(そうだ、主人やお義母さんに連絡しないと)
・
・
・
おしまい
―――――
・出産にかかった時間 9時間13分 ←4人の中で1番長かった 涙
・出産日時 2020年5月8日 午後10時08分
・赤ちゃんの体重 3182ｇ(←意外に体重ありました！)
・性別 男の子
―――――
10回に渡って
お付き合いくださいましてありがとうございました
今回は本当に出産部分だけを取り上げて
なるべく
丁寧に
細かく
を意識して記事を書かせていただきました
今回のお産を通じて感じたことは
・4回目の出産でしたが、一番”孤独””長い””ツラい”出産だった
・マスクをずっとつけていることで、息もしずらいし、気が散ってお産に集中できなかった
・立ち合い出産ができず、出産を共に喜び、頑張った自分を評価してくれる家族がいなかった
ということです
助産師現役時代
出産を主人に立ち会って欲しくない
と言われる産婦さんも、おられましたが
個人的には、立ち会い出産をオススメします
これは
腰をさすって欲しいとか
私が不安だからということあるのですが
それだけでは無くて
妻の命がけの覚悟と頑張りがあって
尊い命が産まれ
父親である自分も
妻を支えて
一緒にお産を乗り越えた
『一緒に出産したんだ！！』
という経験によって
父親としての自覚が産まれて
その父親としての自覚が
今後の夫婦関係や子育てにも影響してくる
と思うからです
実際、私の主人は
4人目以外の上の子3人のお産に立ち会い
その際、陣痛の痛みを和らげるために
おしりを押さえてくれていたのですが
「おしりを押さえるのは僕の係、コツをつかんだから任せて！」
「今回も立ち会いして、おしり押さえたかった・・・おしり押さえなくて大丈夫？」
「僕がいないと出産できないからなー(笑)」
など話してくれていました
このように立ち合い出産を経験することで
”お産を一緒に乗り越えていこうとする姿勢”
”一緒にこの子を産んだんだという喜び”
”命がけで産んでくれたという妻への感謝”
”夫婦で共に子育てし、一緒に歩んでいくという父親としての自覚”
そして
”夫婦の絆”
が生まれます
このコロナ禍での出産で
私は初めて”1人で産む”という孤独な出産を経験しました
コロナの影響で
立ち合い出産や面会が制限されている病院が多いと思います
私のように
”1人で産む””孤独な出産”を
多くのママ達が経験されていることを考えると
心が痛みます
コロナ禍で妊娠・出産する弊害が
その後の
孤独でツラい子育て
に繋がっていくのではないか・・・
私はそう懸念しています・・・
早くコロナが治まり
妊娠・出産・子育てが
安心してでできますように
つたない投稿ですが
私の経験が
少しでもこれから妊娠・出産・子育てをされる方の力になれば
そう願っています
このような方はお力になれると思います
▼ ▼
これから結婚・妊娠を考えている方
結婚をすると決めたが、夫や義両親との生活に不安を感じている方
現在妊娠中で妊娠に不安を抱えている方
妊娠中の育児品や出産用品は、何を用意すれば良いか分からない方
母乳育児に関して、相談する人がいない方
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(ID検索 ＠202wkarr)
1987年産まれ、静岡県磐田市出身。
看護学校の時、小児看護担当の先生から、「助産師になってみない？」と進められる。
看護学校では出産の見学ができず、「出産も知らないのに・・・」と助産師になろうか悩むが、助産師は妊娠・出産・産後だけでなく、『女性の一生をサポートする職業』ということを知り感銘をうけ、助産師学校を目指すようになる。
助産師学校を卒業後は、総合病院の産科・小児科の助産師として4年間勤める。
主に、分娩介助(赤ちゃんを取り上げるお手伝い)・新生児のお世話・産後のママのお世話・母乳育児の相談・妊婦健診・両親学級の実施を経験。
その間、赤ちゃんを取り上げた人数約90名。お産に付き添った件数約500回。お世話させていただいた新生児の人数約1000人。その他に母乳育児や産後の相談を受けた件数1000件以上。
結婚を機に退職、北海道に嫁ぐこととなる。
2015年4月 長女出産
2016年5月 次女出産
2018年3月 長男出産
2020年5月 次男出産
義両親と3世帯同居の中、未知の土地で、4人の子育てを経験する。
4人目の妊娠・出産の際、コロナ禍で不安な日々を送り、孤独な出産を経験。
コロナ禍でも継続して安心安全な医療を提供してくれる医療従事者の方への『感謝』の思いと同時に、病院で出産するママ達へのサポートが手薄であることも実感した。
待ちに待った赤ちゃんとの生活のはずなのに、産後に新生児のお世話や母乳育児で悩んで、泣いているママの多さに疑問を抱いた。
”妊娠””出産”は一生続く子育てのスタートライン。
もっとハッピーなスタートを切ってもいいのではないか？ハッピーな子育ては、妊娠中から今後の子育てを見据える”マタニティマインド”作りから始まる。
そういった思いで、助産師として、また4人の子育ての経験も生かし、ハッピーマタニティ相談室開所を決意する。
コロナ禍の中、小さな子たちを育てながら、自分にもできることを探し、
相談は、ZOOM・LINE電話、メールを使って行う完全自宅ＳＴＹＬＥ。
かつて助産師を目指した際、自分の思い描いた理想の『女性の一生をサポートする助産師』を目指して、日々活動している。
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