北海道に嫁ぎ
5歳・4歳・2歳・0歳の4人の子育てをしながら
フリー助産師をしている
ハッピーマタニティ相談室 助産師ときえです。
妊娠中から知っておくべき、お産の始まりの話
4度目の妊娠でも
お腹も大きくなって後期(妊娠8ヶ月~)に入ってくると
「出産が怖いな・・・」
「痛いの嫌だな・・・」
「命がけだな、大丈夫かな・・・」
なんて思うようになります
何度経験しても出産は怖いし
出産のパターンもみんな違います
私は
1人目 予定日超過で陣痛促進剤・メトロイリンテル(※1)使用→出産
2人目 おしるし後、陣痛から破水→出産
3人目 破水から陣痛→出産
4人目 陣痛から産まれる直前に人口破膜(※2)→出産
※1 子宮の入り口を広げる処置で、ゴム風船を子宮の入り口に入れること
※2 助産師さんが器具で破水させてくれること
見事に全員違います(笑)
助産師現役時代を思い出しても
”同じお産”って無いし、
だからこそ毎回”一生の思い出”だと思たりします (⌒∇⌒)
そして
絶対安全とも言い切れない
毎年90万人近くの赤ちゃんが産まれますが
出産10万人に対して31人のママ達が亡くなって
います
それに
出産がゴールではありません
出産は子育てのスタートです
だから
妊娠・出産の
正しい知識と正しい行動を
知っておくことが大切です
出産して子育てするのは
お医者さんや助産師ではありません
自分自身です
少しでも
出産、そしてその後の子育てまで
イメージしていただきたいのです
妊娠・出産・子育てはつながっています
あなた自身がするものだから
誰かが代わってくれるものでもなければ
何か起きても
誰かが責任を取ってくれるものでも無いですから
今日は
”お産の始まり”
についてお話していきます
お産は
・【おしるし】
・【破水】
・【陣痛】
のどれかから始まります
1つ1つを簡単に説明していきます
【おしるし】
お産が近くなると起こる少量の出血のこと
・なぜ起こる?
出産が近くなると、いつもより強いお腹の張りがあります
そのお腹の張りによって、子宮の入り口が開き始め、子宮の入り口から赤ちゃんを包んだ袋(卵膜)
が剥がれるために起こります
・どんなもの?
ピンクや赤や茶色の出血が、少量ナプキンに付きます
粘り気があるのが特徴です
・どうすればいいの?
おしるしがあっても、すぐに産まれる訳ではないので
慌てなくて大丈夫!
いつでも入院できる準備をして、いつも通り過ごしてください
その日のうちに本陣痛が来ることもあれば、1週間以上産まれない場合もあります
・注意すること
大量の出血があったり、強いお腹の痛みがあるようでしたら
すぐに産院に連絡してください
おしるしでは無くて、異常な出血である可能性があります
【破水】
赤ちゃんを包んでいる袋(卵膜)が破けて
羊水が出てくること
・なぜ起こる?
通常は陣痛が来て、子宮が大きく開いてきたら「バシャ」と破水します
しかし
『前期破水』
と言って陣痛が来る前にも、「チョロチョロ」と出たり、いきなり「バシャ」と出たり
することもあります
これは細菌感染によって卵膜が弱くなっていたり
羊水が多くて圧がかかり易かったりすると起こります
また
卵膜が破ける場所も
子宮の上の方で破ける場合もあれば
下の方で破ける場合もあります
羊水の色は、透明
出血も混ざっていれば、薄ピンク
赤ちゃんの状態が悪いと、黄色~緑
・自分で分かる?
「チョロチョロ」出ているだけでは、尿漏れやおりものと区別がつかないことも・・・
分からないようなら、産院に連絡して相談してみます
「バシャ」と破水すればどんどん出てくることも・・・
大きなナプキンをして、すぐ産院連絡し、車の中でもなるべく横になって行ってください
・どうすればいいの?
いずれの場合も”破水”が起これば、数日中に産まないと
いけません
すぐに産院に連絡します
破水が起こると、赤ちゃんが細菌に感染するリスクが上がっていくので
長く赤ちゃんをお腹の中にとどめていることが、できなくなります
破水→赤ちゃんを包んだ袋が破ける→赤ちゃんが外の世界と交通する
→細菌感染のリスク↑↑
また
破水することで、陣痛が始まりやすくなります
「破水すれば、24時間以内に陣痛がくる」と言われています
(来ないことも多いのですが・・・)
特に
2回目以降の出産(経産婦)の方は、お産が進みやすく、特に破水することで
一気に赤ちゃんが下がって、あっという間に産まれることもあります
破水したら、すぐに産院に連絡して、すぐに産院に向かうことが大切です
・注意すること
破水したら、細菌感染のリスクがあるため入浴は禁止です!
また、お産が一気に進むこともあります
なるべく早く産院に連絡して、入院します
【陣痛】
赤ちゃんを産むために、絶対必要なお腹の張りのこと
子宮が収縮することで、赤ちゃんが押し出されます
・なぜ起こる?
今のところ陣痛が起こるメカニズムは分かっていません
妊娠後期になるとお腹が張ってきますが、
出産が近くなると、1時間に何回もお腹が張って、痛みも伴うようになります
これを
『前駆陣痛』
と言って陣痛の練習みたいなものです
そこから『本格的な陣痛』につながってくることもあります
教科書的には
1時間に6回、または10分間に1回のお腹の張りが『本格的な陣痛』なのですが・・・・
この『前駆陣痛』と『本格的な陣痛』の境目が本当に分かりにくいんです!!
私も
「これは陣痛か?」
「イヤイヤ前駆陣痛?」
「気のせいと思っておこう・・・」
・・・
毎回悩んで
毎日寝不足になったこともありました 汗
・どうすればいいの?
初産婦→5分~10分間隔
経産婦→10分~15分間隔
で産院に連絡します
ポイントは
”規則的に””痛みを伴う””だんだん強くなる”
お腹の張り
です
以上ですが
簡単にお産の始まりについて
お話させていただきました
各項目を細かく記載した記事はこちらから↓
・【おしるし】について
・【破水】について
・【陣痛】について
◆”さかご”と言われている
◆帝王切開と言われている
◆生理より多い出血があった
◆お腹に強い痛みがある
場合は
急いで産院に連絡してください!!
お産で特に注意が必要なのは
『異常なお産のサイン』
です
そこを見逃さずポイントを押さえていくことが
大切になります
先に話した通り
お産は”いつ””どうやって”始まるのか
これは
1人1人毎回毎回違ってきます
産婦人科の先生も
「お産がいつ始まるかは、神様にしかわからないからね」
とよく言われていました
なので
心と身と物の準備
をしていくことが大切になります
いきなり出産が始まったら
パニックになってしまったり、
「こんなはずではなかったのに・・・」
と思ってしまう事って
残念ですよね
そんな事にならないためにも
どんな場合も”イメージ”して
自分がどういう行動をとるか考えておくこと
が大切です
今日も長くなってしまいましたが 汗
明日から
細かく説明していきます!!
本日も最後までご覧いただきありがとうございました
このような方はお力になれると思います
▼ ▼
これから結婚・妊娠を考えている方
結婚をすると決めたが、夫や義両親との生活に不安を感じている方
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1987年産まれ、静岡県磐田市出身。
看護学校の時、小児看護担当の先生から、「助産師になってみない?」と進められる。
看護学校では出産の見学ができず、「出産も知らないのに・・・」と助産師になろうか悩むが、助産師は妊娠・出産・産後だけでなく、『女性の一生をサポートする職業』ということを知り感銘をうけ、助産師学校を目指すようになる。
助産師学校を卒業後は、総合病院の産科・小児科の助産師として4年間勤める。
主に、分娩介助(赤ちゃんを取り上げるお手伝い)・新生児のお世話・産後のママのお世話・母乳育児の相談・妊婦健診・両親学級の実施を経験。
その間、赤ちゃんを取り上げた人数約90名。お産に付き添った件数約500回。お世話させていただいた新生児の人数約1000人。その他に母乳育児や産後の相談を受けた件数1000件以上。
結婚を機に退職、北海道に嫁ぐこととなる。
2015年4月 長女出産
2016年5月 次女出産
2018年3月 長男出産
2020年5月 次男出産
義両親と3世帯同居の中、未知の土地で、4人の子育てを経験する。
4人目の妊娠・出産の際、コロナ禍で不安な日々を送り、孤独な出産を経験。
コロナ禍でも継続して安心安全な医療を提供してくれる医療従事者の方への『感謝』の思いと同時に、病院で出産するママ達へのサポートが手薄であることも実感した。
待ちに待った赤ちゃんとの生活のはずなのに、産後に新生児のお世話や母乳育児で悩んで、泣いているママの多さに疑問を抱いた。
”妊娠””出産”は一生続く子育てのスタートライン。
もっとハッピーなスタートを切ってもいいのではないか?ハッピーな子育ては、妊娠中から今後の子育てを見据える”マタニティマインド”作りから始まる。
そういった思いで、助産師として、また4人の子育ての経験も生かし、ハッピーマタニティ相談室開所を決意する。
コロナ禍の中、小さな子たちを育てながら、自分にもできることを探し、
相談は、ZOOM・LINE電話、メールを使って行う完全自宅STYLE。
かつて助産師を目指した際、自分の思い描いた理想の『女性の一生をサポートする助産師』を目指して、日々活動している。
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